ビニールハウスには 〇間×〇間用 の張替ビニールというは実際にはなく
張替をする際はビニールの実寸が分からないといけません。
この記事では塩化ビニール(塩ビ、農ビ)を使っているハウスの一般的な寸法の測り方を紹介します。
下記の方はとくに参考になると思います。
・奥行き方向には黒い紐を使ってビニールをおさえているビニールハウス
張替を検討している方は何か参考になるかもしれませんので良かったら見てみてください。
ビニールの枚数と仕上がり


ハウスに使われているビニールは
屋根部分に1枚(赤色) サイド部分(横)に1枚(緑色)
の計2枚で張られています。
屋根は 天井ビニール と呼び サイドは 腰巻ビニール と呼んでいます。
ビニールの仕上がり
ビニールは幅が規格で決まっていて、長さは1m単位のオーダー加工になります。
一般的にはハウス間口方向を幅とし奥行方向を長さとし注文します。
ここから絵を使って紹介します。
天井ビニールの測り方

赤い線の部分が天井ビニールの幅にあたります。
片側の長さを測って×2するか、紐を使って測るなど
実際に測る必要があります。
ビニールは幅が規格で決まっています。近いサイズを選びます。

この部分が天井ビニールの長さにあたります。
ビニールハウス奥行き+間口に垂れ下がる分です。
腰巻ビニールの測り方

緑の線の部分が腰巻ビニールの幅にあたります。
画像の辺りにある横の直管パイプ(ビニールハウス奥行きに伸びる直管パイプ)
がら地面の長さが、腰巻ビニールの幅にあたります。
ハトメ穴加工をし紐を使って直管パイプに縛り固定します。
写真の丸い穴がハトメ穴です。

パッカーという資材を使い固定する方法があります。
その場合ハトメ穴加工は不要です。


この部分が腰巻ビニールの長さにあたります。
ドアがある分はマイナスしたりします。
グルっと測る必要がありますが幅と奥行きが分かれば簡単です。
例えば 2間×3間 だったら・・・
3.6m+5.4m+3.6m+5.4m-1m=17m
ハウスの大きさについて(尺貫法2間×3間など)参考になる記事があります。
腰巻ビニールにドアのビニールも含めてしまう方法があります。
ドアのビニールも張り替える際は腰巻ビニールを2mほど(ドア高さ分)長く注文し
縦にして使います。
測る際の3つの注意点

・天井ビニールは腰巻ビニールにかぶさります。
ぴったり頼むと隙間ができてしまうので、両側30cm~40cm程度かぶさる程度で頼むのが理想です。

・ビニールの仕上がりは厳密ではありません。
ビニールは厳密な仕上がりを頼むことができません。頼んだ寸法より少しだけおおきめに仕上がります。またハトメ穴加工も厳密ではありません。
例えば ハトメ穴加工が 50cm間隔 だとして
端に1カ所 → おおよそ50cm間隔で摘箇所 → 最後端に1カ所
と言ったように仕上がります。
細かいハトメ穴指定や、正方形、長方形以外のビニールが作れません。
・ビニールハウスには 〇間×〇間用 の張替ビニールというのは実際にはありません。
初めての場所でこれで頼めた場合はビニールを大きめに頼んでいる可能性があります。
理由は足りないと困るからですね。。ビニールが大きくなる分金額は割高になります。
ここまで紹介したようにビニールの長さはおおよそ予想がつきますが
ビニールの幅については「肩の直管」の位置によって、天井ビニール、腰巻ビニールともに寸法が変わります。
ビニールの仕上がりや重さについて

写真のように畳んだ状態での仕上がりになります。
ビニールの比重は1.4です。
例えば 厚み0.1mm 幅5m 長さ13m のビニールだとすると
0.1×5×13×1.4=9.1 重さ約9kgの畳んだビニールが仕上がります。
例えば 厚み0.15mm 幅8m 長さ30m だとすると 約50kg の畳んだビニールが仕上がります。

ビニールにはコーンスターチという白い粉が大量についています。
ビニールは畳んだ状態でビニール同士が張り付かないようコーンスターチが大量に付いています。
衣服につきますので、張替の際お気に入りの服は着ないほうが良いです。
まとめ
この記事ではビニールハウス張替のビニールの測り方を紹介しました。
天井と腰巻の計2枚が必要で
天井幅は実際に測って、天井長さは奥行+間口垂れ下がり分。
腰巻幅は肩の直管から地面の長さ、腰巻長さはビニールハウス1周分です。
ビニールハウスは
業者によって異なったり、ご自身で造られたり、譲ってもらったり、と構造が様々です。
実際に測って無駄なく頼むことでコスト削減になり かつキレイに仕上がりますので
測ることをオススメします。
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