【ビニールハウス パッカー】とめ方、外し方、選び方

農業関係
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農業用ビニールハウスのビニール止め資材に、「パッカー」とい部品があります。

鉄の丸パイプにビニールを一緒に挟み、ビニールを固定する資材です。

似た商品がたくさんありますが
それぞれ用途別に作られていたり、適した場所があったりとしますので

パッカーの取り付け方のコツ、取外し方のコツ、を紹介し

最後に、3種類のパッカー商品を紹介したいと思います。

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パッカーとは

パッカーはパイプにビニール、フィルム、防虫ネットなどを一緒に挟み込み
固定する資材です。

上の写真の黄緑色の商品です。

パッカーの取り付け方

下の写真のように片側から徐々にはめ込んでいきます。

片側をはめ込んだ状態が 仮止め となり、まだ簡単に外れます。

仮止めを何カ所かして、パッカーの位置、固定する資材の張り具合が良さそうであれば
パッカーを完全に取り付ける。
という作業順にすると綺麗に取付できます。

パッカー1個1個を最初から完全に取り付けてしまうと
位置調整で取り外す際、面倒なうえ固定する資材を痛める可能性があります。

取り付け方のコツ

取り付け方のコツを 2つ 紹介します。

1つは パッカーを暖めることです。

パッカーはプラスチック素材のため、寒い場所に置いておくと固くなり
取り付けが難しくなります。

そのため屋内に保管するか、急ぎであれば温風をあてたり、お湯につけると
取り付けがやりやすくなります。

「冬場などの寒い季節に、一晩外に置いてあったパッカーを、翌朝取り付け作業に使う」
こういった場合に起こりやすいです。


2つ目は こだわりすぎないことです。

えらそうにすみません。。

パッカーは一度取り付けると外すのが大変です。
また、外す際は固定資材を痛めてしまう可能性があります。

仮止め状態でも、外すと固定資材を痛めてしまうことがありますので
位置決め、張り具合にこだわって何度も外して付けてを繰り返すと
破ける可能性があります。

取外し方と 取外しのコツ

取外しの際は写真の 黄色い〇 を付けたあたりから両手で
パッカーを広げるイメージで引っ張ります。

とれる際に勢いよく飛ぶことがありますので
顔などにあたらないよう注意が必要です。


取外し方のコツを 2つ 紹介します。

1つは、パッカーと固定資材の間に紐を一緒に挟むことです。

パッカーを外す際は紐を引っ張るだけで取り外すことができます。

目立ちにくいので見た目も良いです。

写真で使用している黒い紐は、「マイカセン」という農業用ビニールハウスで使われる商品です。

2つ目は、パッカーと固定資材の間にビニールを一緒に挟むことです。

見た目は目立ちますが、パッカー取外しの際
固定している資材を痛めにくいです。
実際は肥料袋などを丁度いい大きさに切って使ったります。

使わないシーズンは畳んでしまっておく場合はおすすめです。


専用の取り外し工具もあります。

工具を使うと固定している資材は痛むことが多いです。
解体や作業効率をとにかく上げたい場合におすすめです。

パッカーの選び方

普通のパッカーと巻き上げに適したパッカーがあります。

ビニールハウスは、ハウス内の温度上昇を抑えるために
鉄パイプにビニールを巻き付けて開口部をつくる「巻上換気」という仕組みがあります。

巻上換気は、巻き付ける鉄パイプにパッカーを使用しビニールを固定します。

巻上換気用にパッカーを選ぶ場合は スムーズに回るパッカーを選びます。

3種類のパッカー紹介

3種類のパッカーを紹介させていただきます。

  • 株式会社マルフジ マルフジパッカー
  • 早川企画株式会社 ジュラコンクリップ
  • 渡辺パイプ株式会社 プロパッカー

記載した寸法はおおよそになります。

農業資材は仕様変更が多々ありますので参考程度にお願いします。


マルフジパッカー

パイプサイズ(mm)長さ(mm)口幅(mm)
19用14610
22用14611.3
25用14714.3

ステンレスのバネを内側に埋め込むことで、把握力を向上させています。
粘りのあるやわらかさがあり、しっかり押さえます。

口幅の両端が膨らんでいるので
掴みやすく、素手で取り外すことができます。

スタンダードなパッカーです。

巻き上げには適しません。


ジュラコンクリップ

パイプサイズ(mm)長さ(mm)口幅(mm)
19用13012
22用12913.4

口幅に膨らみがないため巻き上げに適しています。

外すのが大変です。


プロパッカー

パイプサイズ(mm)長さ(mm)口幅(mm)
19用14110.9
22用14112.4
25用14114.4

外側にあるステンレスのバネと、内側に施した凹凸の加工により
把握力を向上させています。

巻上用ですが、普通のパッカーとしても使えます。

まとめ

農業ビニールハウス資材のパッカーを紹介させていただきました。

パッカーはパイプにビニール、フィルム、防虫ネットなどを一緒に挟み込み固定する部品です。

取り付け方は、固定する資材全体を 仮止め してから取り付けていきます。

取り付け方と外し方のコツを各2つずつ紹介しました。

取り外す際は顔に飛んでこないよう注意が必要です。

選び方は、巻上用で使うか使わないかが1つの判断方法になります。

参考として、3つの商品を紹介しました。

個人的にはその他のメーカーもそこまで差がないと思いますので、お求めやすいものでいいのかなと思います。

ご覧いただきありがとうございました!

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