農業用ビニール(塩ビ)はビニールをパイプに吊るすため 「ハトメ穴加工」 があります。
今回はハトメ穴加工の名前について確認していきたいと思います。
3つのハトメ穴加工
一般的に多い3つのハトメ穴加工を紹介します。
1.片側ハトメ穴加工

ビニールの長さ方向片側にハトメ穴を付ける加工です。
ビニールハウスに使用する場合は横の周囲(腰巻き)に使用します。
「片側テープハトメ」の略で「片テハ」と呼ばれています。
2.両側ハトメ穴加工

長さ方向両側にハトメ穴を付ける加工です。
一枚でかぶせて両側のハトメ穴で固定することができます。
簡易的な雨除け用としても使われています。
「両側テープハトメ」の略で「両テハ」と呼ばれています。
3.四方(周囲)ハトメ穴加工

四辺すべてにハトメ穴をつける加工です。
「四方テープハトメ」の略で「四方テハ」と呼ばれています。
周囲ハトメとも呼ばれています。
ハトメ穴加工ができない製品
ビニールの銘柄によってハトメ穴加工ができない箇所(辺)があります。
三菱ケミカルアグリドリーム 製品銘柄 「クリーンエースだいち」
ビニール銘柄「クリーンエースだいち」は三菱ケミカルアグリドリーム(株)の製品で
防塵新技術によりホコリが付きにくく、雨で汚れが落ちやすい機能性のあるビニールです。
「クリーンエースだいち」は「片テハ」「両テハ」などのハトメ加工はできますが
「四方テハ」はできません。
防塵加工が施されている箇所は、技術上ハトメ穴加工ができないようです。

「片テハ」「両テハ」の箇所は防塵加工がされないようになっていてハトメ穴の加工ができるようになっています。
ビニールの幅方向の辺は、製造上最後に切る(裁断する)方向になるため
防塵加工をしない部分を作れないということでした。
精度の注意点
ハトメ穴加工は手作業で行われています。
ビニールの端からハトメ穴加工がスタートして定規で測ってハトメ穴を入れていき、余った最後の端にハトメ穴を入れて加工が完了します(多少のズレが発生します)
ビニールのサイズはオーダーしたサイズより少し大きめに仕上がることと、ハトメ穴加工の方法から
厳密なハトメ穴加工はできないことになっています。
まとめ

ビニール(塩ビ)のハトメ穴加工について確認していきました。
ハトメ穴加工は3つあって
片側ハトメ穴加工の「片テハ」
両側ハトメ穴加工の「両テハ」
四方(周囲)ハトメ穴加工の「四方テハ」
でした。
一部の銘柄ではハトメ穴加工ができない辺があることがわかりました。
紹介には入れませんでしたが、他にも四隅のみのハトメ加工などもありました。
参考になれば幸いです。ありがとうございました!