【ビニールハウス】ビニペットとオキペットの違いと種類【黒いナミナミ】

農業関係
「スポンサーリンク」

ビニールハウス、POフィルムハウスを組み立てる部品の中に

「黒いなみなみしたやつ」を入れてビニールフィルムを固定していく、本体側の部品があります。

この本体側の部品を「ビニペット」「オキペット」と呼びます。

今回は「ビニペット」「オキペット」についての違いを紹介し
最後にビニペットの詳細と種類を紹介します。

「スポンサーリンク」

ビニペットとオキペットとは

「ビニペット」と「オキペット」はどちらも 農業メーカー東都興業(株)の製品です。

用途はどちらもビニールフィルム固定資材で

「ビニペット」が製造の始まりで、スタンダード商品になります。

その後、多重張り用として適した製品「オキペット」が平行して誕生しました。

多重張りとは同じオキペットの箇所に 2回、3回と ビニールフィルムを固定していくことです。

2つの製品が誕生し、両製品とも製品改良がされていき「ニュービニペット」「ニューオキペット」が誕生します。

色々な農業メーカーが同じ用途の製品を製造しています。

例えば 渡辺パイプの「ウィンドエース」、佐藤産業の「ビニバーアルファ」などがあります。

東都興業は「ビニペット」です。どの製品も用途は同じです。

このビニールフィルムを固定する資材は総じて「ビニペット」と呼ばれることが多い印象があります。


「黒いなみなみ」とは

スプリング

ビニペットに合わせて使用する 黒いなみなみは東都興業の「ヒフクスプリング」という製品です。

色々な農業メーカーが同じ用途の製品を製造しています。

よく「スプリング」と呼ばれています。

オキペットが誕生した理由

ニューオキペット

「ビニペット」が製品化され、たくさんの地域、環境で使われていく中

風の強い沖縄地方で、フィルムが飛ばされやすいという問題が発生しました。

そこで東都興業さんは、ビニペットより溝を深くして多重張りに強い製品をつくります。

これが「オキペット」の誕生です。

こうしてスタンダードな「ビニペット」と、多重張り用の「オキペット」ができました。

その後、製品改良で溝が深いのがスタンダードとなり製品名は「ビニペット」から「ビニペットEX」となっています。

一番最初のビニペットは製造が終了しています。

ビニペットの種類と製品名

東都興業総合カタログ

東都興業のビニペット製品は4種類の材質があります。

  • 「スチール」 特殊亜鉛メッキ鋼板を使用 スタンダード商品
  • 「ホワイト」 亜鉛とアルミの合金をメッキ 耐食性に優れる
  • 「カラー」 高級樹脂塗料のコーティングと焼付処理 耐食性に非常に優れる
  • 「アルミ」 アルミ材にアルマイト加工 潮風や湿気に優れる

4種類の材質ごことに製品名があります。

ビニペットEXの場合 製品名は下の通りです。

  • 「スチール」 ビニペットEX
  • 「ホワイト」 ホワイトビニペットEX
  • 「カラー」 カラービニペットEX
  • 「アルミ」 アルペットEX

オキペットの場合 製品名は下の通りです。

  • 「スチール」 ニューオキペット
  • 「ホワイト」 ホワイトニューオキペット
  • 「カラー」 カラーニューオキペット
  • 「アルミ」 ニューアルペット

ビニペットとオキペットの違い

最初に紹介させていただいた通り
ビニペットとオキペットは多重張り用かそうでないかの違いから始まります。

そのため大きな違いは 溝の深さ になります。

「ビニペット」「オキペット」
「ニュービニペット」「ニューオキペット」
「ビニペットEX」

の順で 違いを写真付で紹介いたします。

※資料の写真は東都興業さんから了承をいただいています。


ビニペット

平成18年(西暦2006年)の資料からです。

断面図を見ると 幅が31.5mm 溝の深さが11.5mm であったことが分かります。

生産は終了しています。


オキペット

平成18年(西暦2006年)の資料からです。

断面図を見ると 溝の深さが13mm とビニペットと比べ1.5mm深いことが分かります。
幅は同じ31.5mmです。

生産は終了しています。


ニュービニペット

断面(資料と同じ箇所)は 幅31.5mm 溝の深さ12mm です。

この時からニュービニペットは多重張りができる位置づけの製品となりました。


ニューオキペット

断面(資料と同じ箇所)は 幅31.5mm 溝の深さ13mm です。

旧ビニペットと旧オキペットを融合させたフィルム止め資材という位置づけで製品スタートしました。

溝の深さをニュービニペットと比べると 1mm の差となります。

全体的な形状は異なりニューオキペットの方がスプリングは多く入りそうです。


ビニペットEX

断面(資料と同じ箇所)は 幅31.5mm 溝の深さ13mm です。

底辺に加工された3本のライン(溝)によって たわみ に強くなっています。

たわみに強く、スプリングの保持力が高いフィルム止め製品です。

スエジ付きって何?

スエジ(スエージ)とは製品の片側端部が 搾ったように 一回り小さく加工されている商品です。

スエジ加工がされていると、別で必要になるジョイント部品が不要で
製品を連結させ延長していくことができます。

スエジ加工がされていると製品名が下の通りとなります。

ビニペット → スエジット 
オキペット → オキジット

ニュービニペット → ニュースエジット 
ニューオキペット → ニューオキジット

ビニペットEX → スエジビニペットEX

まとめ

ビニペットとオキペットの違いについて紹介しました。

違いは 溝の深さ で ビニールフィルムの多重張り用か、そうでないか でした。

そして製品改良の末、違いはありますが両者とも多重張り用の製品となりました。

製品名は「ビニペット」「オキペット」「ニュービニペット」「ニューオキペット」「ビニペットEX」などがあり
材質やスエジ加工があるかないかで製品名が変わることが分かりました。

紹介した内容について一部誤りがあるかもしれません。
また、製品の仕様変更もあるかもしれませんので、1つの参考として見ていただければ幸いです。

ご覧いただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました