農業資材はたくさんのメーカーが同じ用途のもの販売しています。
今回はパイプとパイプを十字に固定する資材について
3種類ご紹介します。
部品の名前
「パイプとパイプを十字に固定する部品」を
よく「クロスワン」と呼びます。
商品名「クロスワン」は 渡辺パイプ(株) の商品になります。
部品としては 本体 と クサビ と呼ばれるのもがあって
本体をパイプに装着し、そこにクサビを打ち込み固定します。
各メーカーの紹介
「パイプとパイプを十字に固定する部品」は色々なメーカーから作られています。
それぞれ名前が違うのですが、ここでは総称してクロスワンと呼びますね。
3種類のメーカーを紹介したいと思います。
渡辺パイプ(株) クロスワン
本体には凹まして強度を上げるリブ加工がされています。
「仮止め加工」と描いたところが、パイプにはまると仮固定されます。

この状態でもう片方のパイプを通し クサビ で固定します。
渡パイさんの公式には クサビが打ち込みやすいと書いてありまして
確かに打ちやすいです。







東都興業(株) カチックス
クサビを打ち込んでいくと クサビが本体にはまる箇所があり
戻り防止/抜け防止 になっています。







佐藤産業(株) パイプクロス
クサビに受け止め加工がされていますので、打ちすぎないようになっています。
同径パイプ同士ならパイプとパイプを平行に止めることができます。※別のクサビが必要







本体仮止め時の硬さ

クロスワンはビニールハウスでたくさん使う部品ですので
使いやすいのが良いですよね。
本体だけの仮止めは パイプの位置決めや、パイプの一時置き などにとても便利です。
はめ込み時の硬さの順は
1 | 渡辺パイプ クロスワン |
2 | 佐藤産業 パイプクロス |
3 | 東都興業 カチックス |
という印象でした。
クロスワンは割としっかり仮止めできますので、パイプを一旦支えたいときとかによさそうです。
そのため、一人でやるならクロスワンが良さそうです。
カチックスの仮止めは結構ゆるくて、動いてしまいます。
本体を細かく動かせて 仮止めのはめ込みが楽なので
すばやく固定したい。作業を早くしたい場合によさそうです。
クサビの食い込み
クサビはパイプのどこまで食い込んでいるのでしょうか?
使うパイプが両方 外径19.1mm として
・クロスワンにクサビが入れる隙間=全長-板厚-板厚-19.1-19.1
・クサビの食い込み=クロスワンにクサビが入れる隙間-クサビの真ん中あたりの寸法






東都興業 カチックス | 1.8mm |
渡辺パイプ クロスワン | 1.4mm |
佐藤産業 パイプクロス | 1.2mm |
食い込みが一番強いのは東都興業カチックス 1.8mm になりました。
カチックスのクサビは抜け防止もありますので
しっかり目に固定したいならカチックスがいいかもしれません。
まとめ

ビニールハウス部品の「パイプとパイプを十字に固定する部品」を紹介しました。
ここでは3種類の部品を紹介し
本体の仮止めがしっかりしているのは 渡辺パイプクロスワン
クサビの食い込みが一番強いのは 東都興業カチックス
間をとったのが 佐藤産業パイプクロス
となりました。
他にも様々なメーカーがあると思いますが、基本構造は変わらないと思います。
ここで紹介した部品は、どれも良くできていますのでどれもオススメです。