農業ハウス部品で パイプとパイプが交差する箇所を固定する部品 があります。
今回はその パイプとパイプを十字に固定する部品 について
紹介させていただきます。
部品の名前
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0921-e1564015727142.jpg)
「パイプとパイプを十字に固定する部品」を、「クロスワン」や「カチックス」と呼びます。
「クロスワン」とは「渡辺パイプ(株)」というメーカーの商品になります。
「カチックス」とは「東都興業(株)」というメーカーの商品になります。
色々なメーカーから開発されていて、部品の名前がことなります。
よく「クロスワン」と呼ばれる印象が大きいです。
パイプとパイプが交差する部分に使用します。
取り付け方法
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_5805-e1686897088335.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_5806-e1686897118150.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_5807-e1686897136953.jpg)
写真の部品は渡辺パイプのクロスワンです。
部品は 本体 と クサビ で一組になります。
写真の手で持っているのがクサビです。
本体をパイプが交差する部分に取り付け、クサビを叩いてはめ込み、固定します。
叩くため本体の位置が下がっていくことがあります。
その場合は、クサビを避けながら本体を下から上に叩き位置を直します。
ビニールハウスで使用する際は、天井(てっぺん)部分は角度がきついため、クロスワンは使用できません。
天井用の部品を使用します。
3種類の紹介
3種類のメーカーを紹介させていただきます。
用途は同じですが、メーカーごとに造りやデザイン(形状)が違います。
写真は セット1枚 本体3枚 クサビ3枚 載せていきます。
渡辺パイプ(株) クロスワン
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![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0870_Original-300x400.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0872_Original-300x400.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0871_Original-300x400.jpg)
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![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0875_Original-300x400.jpg)
本体に強度を上げる「リブ」という加工がされています。
写真に記載した「仮止め」とは 最初のパイプがここにはまることで
簡易的に固定された状態となります。
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_5829-300x400.jpg)
クサビの方の特徴としては
写真の「打ちやすい」と記載した箇所が、金づちが当てやすく打ちやすいようになっています。
東都興業(株) カチックス
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0891-1.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0882_Original-500x667.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0884_Original-500x667.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0883_Original-500x667.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0886_Original-500x667.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0885_Original-500x667.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0887_Original-500x667.jpg)
クサビの写真に記載した「抜け防止」のところにはくぼみがあります。
本体を取り付けた後、クサビが戻らないようになっています。
佐藤産業(株) パイプクロス
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0889-1.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0876_Original-500x667.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0878_Original-500x667.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0877_Original-500x667.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0880_Original-500x667.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0879_Original-500x667.jpg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0881_Original-500x667.jpg)
クサビの写真に記載した「抜け防止」は
取り付けの際金づちで打ちすぎないようになっています。
パイプクロスは、同径のパイプ同士なら十字ではなく
平行に固定することが可能です。
※十字に固定する場合と、平行に固定する場合のクサビは異なります。
写真のクサビは十字に固定する際のクサビです。
仮止めの強さ、有無
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_5829-300x400.jpg)
紹介した3つについて、本体のみの仮止めの強さを比較して見ました。
仮止めが強ければ、一時的にパイプを支えたり、先に取り付けてパイプのガイドとなります。
仮止めがなければ、取り付ける直前まで本体の細かい位置調整ができます。
仮止めの強さで一番強い印象だったのは クロスワン でした。
次がパイプクロスでした。カチックスは仮止めはない感じでした。
クサビの食い込み
ビニールハウス部品全般が、ネジなどを使わずに
クサビを食い込ませることで固定するようになっています。
今回紹介した三つの部品について
取り付けが完了した時
クサビがどこまで食い込むのか自分なりに調べて見ました。
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0895_Original-e1687037247722-300x268.jpeg)
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0898_Original-e1687037287159-300x268.jpeg)
写真のように本体の全長(写真1)と
クサビがパイプと接触するところ(写真2)を測りました。
十字に交差するパイプ径がどちらも19.1ミリだとして
パイプ径とパイプ径、クサビ(写真2)を全部足して
そこから全長(写真1)を引いてみます。
残った数字を 食い込む数字 として測りました。
【計算式】
パイプ径 + パイプ径 + 写真2 - 写真1 = 食い込む数字
結果としては
- カチックス 1.8mm
- クロスワン 1.4mm
- パイプクロス 1.2mm
となりました。
本体の曲がり具合に個体差があったりすると
全長も変わってしまいます。
数字がコンマの結果となってしまいあまり
参考にならないかもしれません。。
ここでの結果としましては
どれも1mm~2mmくらいで食い込んでいて
カチックスが一番食い込んでいる。
という結果となりました。
まとめ
![](https://temoblog.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0925.jpg)
ビニールハウス部品の「パイプとパイプを十字に固定する部品」を紹介しました。
メーカーごとに名前は違いますが、よく「クロスワン」と呼ばれています。
本体とクサビで一組となり、金づちでクサビを本体に叩き込み固定していきます。
比較をするため
3種類の部品を写真で紹介し、特徴を紹介しました。
最後に本体の仮止め具合の確認と
クサビがどの程度食い込むのかを調べました。
仮止めがしっかりしていほしい場合は「クロスワン」
取り付けの際、食い込みが良いのは「カチックス」
となりました。
参考程度によろしくお願いします。
ご覧いただきありがとうございました!