前回紹介した日本ワイドクロスの防虫ネットを使って既存のハウスに防虫ネットを張りました。
自分でやろうとしている方の参考になれば幸いです。
防虫ネットを張るハウス

POフィルムで張られたパイプハウスでサイド(横)が巻上構造になっています。
今回はこの巻上開口部分に防虫ネットを張ります。
ハウス箇所の名称
説明にあたり各箇所の名前を紹介します。

A ステ張り
B 天井・巻上
C すそ張り
D 巻上
ステ張りが一部切れていますが気にせずやっていきます!
作業1 フィルムを外す

防虫ネットはフィルム内側に張ります。
そのため天井、巻上、ステ張り、をはずします。
すそ張りのみ防虫ネットを外側に張りますのでそのままにします。

水の侵入を考慮したり、なるべく長持ちするよう配慮することがポイントです。
決まりはないです。まずは職人に言われた通りにやっていきます。
作業2 防虫ネットを付ける

防虫ネットを付ける順番
巻上→ステ張り→スソ張り
巻上
巻上とステ張りの角から始めていきます。

巻上部分は防虫ネットをすれすれでとめます。
ステ張りは二つ折りにしてとめますのでこの段階で折っておきます。
画像のようにスプリングの抑えが片側の辺のみでも問題ありません。
ステ張り
ホツレ防止のため二つ折りにしてとめていきます。
ステ張り 逆側
逆側は余分な長さを切る必要があります。
一度切れる方(手前)に折り、スプリングで仮どめし、丁度いいところで切ります。
その後折りなおし、とめていきます。
すそ張り
スソ張りは好みです。切る、折りこむ、そのまま、などで固定します。
今回はそのまま。

防虫ネット 補足

サンサンネットソフライトは幅方向の辺の端がホツレにくい仕上がりになっています。そこを利用し巻上箇所はすれすれに固定します。
長さ方向の辺はハサミで切ることになりますのでホツレ防止に二つ折りにします。
防虫ネット 張る際のコツ
- 時間が経つと縮むことがあるので引っ張りすぎないでとめること
- 縮むこと考慮して残し目に切る
- 開口部が長い場合は、アルミ格子を目安に止めていく。必要に応じて部分的に少し畳んでとめる
作業3 フィルムを張る
防虫ネットが張りおわりました。すそ張り以外すべて仮止め状態です。

フィルムを張る際に外してしまい、フィルムと防虫ネットを同時にとめていきます。

資材によって多重張りができない場合があるからです。
フィルムを張る順番
ステ張り→巻上→天井
ステ張り
外しても意外と動かないです。
仮止めを外しながらどんどんフィルムをとめていきます。
巻上
天井
このハウスに使われている資材はタブルペットと言います。天井とサイドが別々になっています。

ここが別々になっていない場合、スプリングを
防虫ネットで一本、巻上フィルムに一本、天井フィルムに一本、とやると大事な天井フィルムが外れやすくなります。資材によってはつきません。
完成!
マイカセンで巻上をばたつかないようにして、完成です。

ステ張り下の残った防虫ネットはマイカを使いマイカセンと合わせて固定しました。

最後に
パイプハウスに厳密な決まりはありません。
防虫ネットは部分的にスプリングを使いそのままフィルムをとめる方法もありますし
防虫ネットの張り替えを考慮し巻上箇所以外を外側に張る考え方もあります。
この記事は二人のハウス職人の意見を参考に作成しました。
参考になれば幸いです!
